国立研究開発法人日本医療研究開発機構
Japan Agency for Medical Research and Development
平成26年度 認知症対策総合研究事業
認知症と心血管病の改善を図る迷走神経刺激効果を有する
簡易トレーニングプログラムの開発とメカニズムの解明
研究報告会
九州大学循環器内科 講師 井手友美
AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)科学研究費によって平成26年度から行ってまいりました認知症研究が3年間の研究期間を経てようやく皆様にご報告ができる運びとなりました。この研究には長崎市・佐世保市・佐々町という3つの地方から11の施設が6ヶ月間の試験に参加されました。この試験は口腔筋機能訓練の有効性と安全性のエビデンスの確立を目的とした「認知症患者の口腔機能向上による認知身体機能改善と介護に関する多施設研究」と認知症の改善メカニズムの解明を目的とした臨床試験「脳画像解析による口腔周囲筋訓練における機能改善メカニズムの検証」この2つの異なる試験を行いましたところ、重症の認知症であっても実施可能な口腔筋機能改善訓練として有用性が認められ、正しい使用方法によって高い有効性があることを確認することができましたので皆様にご報告させていただき、これから益々延伸する高齢化社会への一助としてこの研究成果をご活用いただきたいと思っております。ご多用のこととは存じますが皆様のご参加を心よりお願い申しあげます。
最近、お口を閉じる力が弱いくなり、お口が「ぽかん」と空いた状態のお子様が増えております。お口を閉じる力が大事だといわれておりますが、実際のところ、お口を閉じる力を測定したものがありません。
そこで、対象となられた園児の測定情報をもとに、お口を閉じる力やその他の状態がどのように変化したのかを調べるために比較させていただきたいと思っております。
対象となられる方は、以下の方です。
A. さざなみ保育園(長崎県佐々町)(4歳児 9名、5歳児10名)
B. 池上長尾保育園(東京都大田区)(4歳児 24名、5歳児 25名)
調査内容は、年齢、口唇閉鎖力、身長、体重です。
なお、これらの情報は各個人をID化して園からデータをいただきますので、個人名などの情報が園から出ることはありません。
もし、この研究に同意できない方あるいはご質問がある方は、下記までお問い合わせください。
研究代表者:上地玲子(かみじれいこ)
山陽学園大学
reiko_kamiji@sguc.ac.jp
086-901-0677(fax兼)
Oracle (Oral Myofunctional Clinical Evidence) 研究では、本フォーラムの発起人が中心となり、障がい児や高齢者など、食事や会話、睡眠に問題をもつ方対象に、簡易な口腔周囲筋訓練法を提案し、新たなエビデンスの創出を行っています。
2016年に発達障害者支援法が改定されました。基本理念として、「個人としての尊厳に相応しい日常生活・社会生活を営むことができるように、発達障害の早期発見と発達支援を行い、支援が切れ目なく行われることに関する国及び地方公共団体の責務を明らかにする。発達障害者の自立及び社会参加のための生活全般にわたる支援をはかり、障害の有無によって分け隔てられること無く、相互に人格と個性を尊重(意志決定の支援に配慮)しながら共生する社会の実現に資する。」とされています。
Oracle研究では、年齢に関わらず、日常生活や社会生活に制限をうける方やその家族への情報提供を行います。
【主催】Oracle フォーラム実行委員会
本会は、日本医療研究開発機構委託認知症研究開発事業研究班(代表:井手友美)および文部科学省科学研究助成事業研究班(代表:上地玲子)の事業の一部です。